ニコニコ動画の黒字化について、見解を少しだけ

 ドワンゴ下方修正、17億円の最終赤字に 「ニコ動まだ貢献せず」 - ITmedia News

ゲーム事業の販売計画本数やニコ動の有料会員「プレミアム会員」数が目標に達しなかった。今期末(9月末)のプレミアム会員数目標は50万人だったが、約20万3000人にとどまっている(ニコ動930万会員に 有料会員減、黒字化策は)。

 ニコ動の無料会員数は目標の900万人を越え、経費も計画通りに推移したものの、急成長に合わせたサーバの増設やインフラ費用、09年9月期から始める本格的な収益化策への投資が先行し「いまだ収益への貢献には至っていない」という。

 ニコニコ動画の黒字化について、上記の記事と先日の生放送の仕様変更を機にまた色々と論じられているみたいですね。
 個人的な考えから、まず結論を言うと、ニコニコ動画は今後ビジネスとして回ると思っています。
 そのキーポイントは「ニコニコ市場」と「課金システム」の整備。
 現在「ニコニコ市場」はAmazonYahoo!ショッピング、それからドワンゴのケータイ向けコンテンツの販売という三通りの販売方法を用意しており、AmazonおよびYahoo!ショッピングからはそのアフィリエイト収入を得ています。つまり、ケータイ向けコンテンツの販売以外については、AmazonおよびYahoo!に収益の多くを持っていかれているわけです。ここから僕が導くのはとても単純な結論。ニコニコ市場AmazonおよびYahoo!にやってもらってることを自分たちでやってもいいのではないかということ。もちろん、難しいとは思いますけれど、その方向を検討しているのではないかとは思っています。
 ニコニコ市場は、オンラインショッピングサイトとして機能する上で重要な点を着実に抑えています。
 何よりもクレジットカードなどの決済方法を登録済みである有料会員をすでに20万人も抑えている、というのはとても大きいはず。オンラインショッピングの決済方法の半数以上(56%)は、クレジットカードであると言われています。さらに、先日導入されたニコニコポイントの存在も考慮すると、ドワンゴの中の人がこの方向性について考えていないとは考えにくいかなと思うのです。
 オンラインショッピングビジネスというのは、WEBによって生まれたビジネスで最も大きなもののうちのひとつですよね。