ニコニ・コモンズのとりあえず第一印象

 本日15時、ニコニ・コモンズがリリースされました。
 とりあえずなんかめっちゃ便利な気がしています。
 あと、最も注目すべきは「宣言のみ」の利用のされ方になるだろうなあ、というのが第一印象としての感想。
 現在、「宣言のみ」にアップロードされているのは、がくっぽいどのみ。この「宣言のみ」が示す重要な点は、つまり、「現物をアップロードせずに、その利用形態を宣言できる」というところ。おそらく、角川などが、がくっぽいどと同じような形で、自社のアニメ作品についてここで「宣言のみ」およびいくつかの「素材」をアップロードしたりするのではないかと思います。
 この「宣言のみ」はかなり使えそうです。
 作品ファイルそのものをアップロードするわけにはいかないけれど、この作品を利用した派生作品について利用形態を明示したい、というクリエイターにとってはおそらくかなり便利。特に、小説やコミック、CD、ゲームソフトなど、有形物のコンテンツ作家さんや、「作品データそのものの改変による二次創作」を許容できないクリエイターなどにとっては、二次創作物の扱いについて宣言するのにこれほど便利なものはないような気がします。データをアップしないで、著作権とその派生物をネット上で把握できるわけですから。今日はコミケなわけですが、まさにそういったところで自分の創作物を販売しているような創作系の人とか。
 あと、自分のサイトを持っているイラストレーターさんや、オリジナル小説書いてるテキストサイト作家さんなど、ネットにコンテンツをアップしている人たちなども、この「宣言のみ」はかなり使えますね。
 要はこんな風に宣言すればいいわけです。

○○(自分のHN)が管理するサイト【○○(サイト名)】のイラスト(or小説など)についてここに宣言します。
ニコニ・コモンズ対応サイトにて、○○の作品に関する二次創作物をアップロードした場合、この「宣言のみ」のコモンズIDを、作品登録時に記入する「親作品の登録」に追加してください。
サイトのアドレスはこちら→http://xxx.xxxxxxxx.xx

 で、自分のサイトにここへのリンクを貼れば完璧。ていうか小説書きなので俺はこういう風に使うしかない。

 あとは、今後、東方やボカロ、アイマスなどの人気コンテンツホルダーの対応が気になるところです。コモンズの営業さんの腕の見せ所、になるんでしょうか……? うまくいけば、おそらく一年後くらいには、ニコニ・コモンズ対応カラオケなども出来るような気がします。

 追記:平沢進師匠はもうほんと今すぐにでもものすごい勢いでニコニ・コモンズを利用するべきだと思います。

 追記2(9/2):「宣言のみ」の利用が出来ない?ということにいまさらながら気付きました。